【新日本製薬 後藤孝洋社長】 <EC事業は30%成長100億円に達する見込み> /主力製品に続く育成ブランドが躍進(2025年8月21日号)

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 新日本製薬は、右肩上がりで成長を続けている。同社は新たな挑戦としてEC事業の強化を図っており、24年9月期の国内外EC売上高は前期比30.7%増、24年10月―25年6月期(第3四半期)は前期比16.6%増で着地した。25年9月期のEC売り上げは100億円に達する見込みだという。以前は主力商品の売り上げが約9割を占めていたが、複数の育成ブランドの成長も実現している。通販事業の成長戦略や、新たな中期経営計画(以下中計)について、後藤孝洋社長に聞いた。

 ─業績について聞きたい。
 24年9月期の連結累計期間の売上高は、前期比6.3%増の400億4300万円だった。通販売上高は前期比6.5%増の363億6100万円となった。
 25年9月期も成長を続けており、24年10月―25年6月期(第3四半期)の通販売上高は前年同期比2.9%増となった。


■「スタートアップ課」が活躍

 ─EC売上高が高い成長率を維持できているということだが。
 以前からEC事業の拡大に取り組んできた。24年9月期の国内外EC売上高は、前期比30.7%増の83億3700万円だった。25年9月期の国内外EC売上高は、100億円の大台に到達すると見込んでいる。
 育成ブランドでは、SNSを中心に戦略的に話題作りを行った。その結果、従来のターゲット層とは異なる、より若い世代を獲得することができた。
 当社では、4年ほど前に「スタートアップ課」を立ち上げた。この課では、新しい商品やビジネスモデルを作り出すなど、積極的なチャレンジを行っている。そこで蓄積したナレッジを、他ブランドに横展開することが、高い成長率の実現につながっている。


■機能性表示食品が好調

 ─御社で今期最も伸びている商品は?
 「ファンアンドヘルス」ブランドの商品で、(1)「Wの健康青汁」(2)「スリモアコーヒー」─という、二つの機能性表示食品の売り上げが拡大している

(続きは、「日本ネット経済新聞」8月21日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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