【カラーズ 執行役員GDCリテール事業部ゼネラルマネージャー 高山遼一氏】 <アプリ導入でOMOを加速> /初年度で1万DL見込む(2025年8月7日・14日合併号)

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 カラーズ(本社東京都、伊東竜太社長)では、ペット用品のECと、複数の実店舗を運営している。25年4月に、ECと実店舗の利便性向上や、相互送客などを目的に、「GREEN DOG&CAT公式アプリ」をリリース。好調な滑り出しで、初年度の目標である1万ダウンロードを、早々に達成しそうだという。近年はPB(プライベートブランド)商品の拡充に注力。24年からは猫専用商品のアイテムを拡充するなど、品ぞろえの強化を図っている。こうした取り組みも奏功し、25年4月以降は、EC売り上げが好調に推移しているという。商品展開や、アプリ導入の反響などについて、執行役員GDCリテール事業部ゼネラルマネージャーの高山遼一氏に話を聞いた。

 ─商品ラインアップの変化について教えてください。
 10年前くらいのペットEC市場では、海外のNB(ナショナルブランド)の人気商品を取り扱うことが差別化になっていました。ただ、海外のNBを扱う企業は、EC、実店舗とも増えており、それだけでは差別化にならなくなってきています。
 「当社でしか買えない」という価値観を提供するため、当社では近年、PB商品の拡充に注力しています。売り上げに占めるPB商品の比率は年々増加しており、現在は約20%を占めています。
 今のECは、単に品ぞろえが多ければそれで良いという時代ではありません。コンセプトがしっかりしており、独自性のある商品を販売していることが重要だと感じています。D2Cでペットフードを販売する企業も、年々増えてきており、その傾向は今後もより強まってくると考えています。
 ─アプリについて教えてください。
 「GREEN DOG&CAT公式アプリ」は25年3月にリリースしました。ECと実店舗を運営しているのですが、会員システムの利便性向上の観点などから、要望が多かったのです。現時点(25年7月)でのダウンロード数は、約6500件となっています。
 実店舗での会員証提示は、ブラウザからだと手間がかかります。その点、アプリは開くだけでいいので、現在は会員証として使っていただくケースが多くなっています。
 アプリ経由でECを利用する顧客も増えており、現在はEC売り上げの13%がアプリ経由となっています。初年度の目標として、20%を掲げていましたが、それを上回る進捗となっています。
 ダウンロード数については、初年度で1万件を目標としていましたが、こちらも早々に達成できそうです。より高い目標数値を新たに設定する予定です。


■ECとリアルは共存する

 ─アプリの導入以降、消費者の購買行動に変化はありましたか。
 ブラウザのときはあまりみられなかったページが見られるようになりました。その一つが、手作りご飯のレシピです。
 当社では、

(続きは、「日本ネット経済新聞」8月7日・14日合併号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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