─25年5月期業績について。
連結売上高は前期比8.3%増となりました。店舗販売を中心とする韓国コスメが前期と比べて22%増となったことがけん引しました。
通販事業の「ダイレクトマーケティング事業」は、テレビ通販のプライムダイレクトによるECがけん引し、前年より12%増収となりました。テレビ通販は苦戦というよりも、積極的な伸長を計画していませんでした。
売上構成比でみると、「テレビ通販」は7%が6%になった一方、「EC」は9%から10%に増えています。ECは1%しか上がっていませんが、中身は大きく変わっています。テレビ通販は、テレビを見た人がECで購入するため、比例してECの売り上げも上がってきます。前期については、意識的にテレビ通販を減らしたものの、実際はECだけで伸ばしています。
テレビ通販事業はハイリスクハイリターンになっています。放送するメディアの広告費用がどんどん上がっています。テレビ通販では、新商品を投入せず、これまでの販売実績があるものを取り扱っています。一方で、ECは、テレビ通販では販売しないオリジナル商品を販売しています。EC向けに開発して、専用のプロモーションも行っています。
─今後のテレビ通販の方向性については。
10年後、20年後はテレビに頼るのではなく、遅れてしまいましたがECにシフトすることを決めました。メディア広告費用が上がり、放送後のレスポンスも年々下がっており、相当厳しい状況が続いているからです。
(続きは、「日本ネット経済新聞」7月24日号で)
【IKホールディングス 長野庄吾代表取締役社長】 <25年5月期連結売上高前期比8.3%増> /テレビ通販で培ったノウハウ生かし、EC強化へ(2025年7月24日・31日合併号)
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