【ナッシュ マーケティング本部マーケティング部 黒木大地部長】<累計販売1.3億万食超> /目標はまだ先、新領域にも挑戦(2025年7月17日号)

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 冷凍宅配食「nosh(ナッシュ)」を提供するナッシュ(本社大阪府、田中智也代表)は7月7日、「nosh」の累計販売食数が1億3000万食を超えたと発表した。直近1年間における販売食数も右肩上がりで伸びているという。ただ、マーケティング本部マーケティング部の黒木大地部長は、「まだまだだと思っている。会社として目標は高いところに掲げている」と話す。「nosh」のこれからの展望や新たにペットフード市場に参入した理由などについて、黒木大地部長に聞いた。

■あくまでも過程の一つ

 ─今月、「nosh」の累計販売食数が1億3000万食を超えたと発表した。率直な感想を伺いたい。
 おかげさまで多くの人に「nosh」を食べていただき、1億3000万食を販売できた。だが、正直に申し上げると、社内ではあくまでも「成長過程の通過点」と捉えている。当社は33年までに達成したい成長目標を掲げており、1億3000万食突破は第一のステップが完了したに過ぎない。
 ─堅実に販売食数が伸びている要因は。
 さまざまな要因があると思っている。一つは冷凍宅配弁当というカテゴリーを認知する人が増えたことが関係していると思っている。ここ数年で業界に参入してくる競合企業が増えた。そのため、食の選択肢の一つとして、冷凍宅配弁当を想起して購入する人が増えたと思っている。
 あとは、これは当社の話だが、顧客層が広がったことも関係していると考えている。元々、単身世帯をターゲットに事業を推進してきた。今も単身世帯がコアユーザーなのは変わりないが、それ以外の世代の人たちにもサービスの認知を広げられたことが大きかったと思っている。
 購入者を分析しても、最近だと地方の人からの購入にもつながっている。関東圏、関西圏の都市部がメインではあるが、日本全国地方も含めて購入されていることも成長の一つの要因だと分析している。
 ─地方の人からの購入につながっている要因は。
 それはテレビCMなどのマス広告を活用していることが起因していると思っている。ここ数年、テレビCMなどに積極的に投資しており、今までのウェブでのリーチだけでは届かなかった人にサービスを周知することができた。


■ペットフード市場に参入

 ─先日、「nosh DOG」の提供を発表した。高齢者食や制限食ではなく、ペットフードに参入した理由は。
 先ほどお伝えしたように、33年までにこれだけの売り上げを上げていくと考えたときに、

(続きは、「日本ネット経済新聞」7月17日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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