【AKASE GROUP マーケティング部 部長 大滝創氏 経営革新室CIO ONLINESHOP 部長 川口勇佑氏】 <多様なコンテンツで不安解消> 「動画」「UGC」閲覧者の購入単価は2倍に(2025年6月5日号)

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 ウォールナット無垢材の国産家具ブランド「MASTERWAL(マスターウォール)」などを展開するAKASE GROUP(アカセグループ、本社岡山県、藤井幸治社長)は、豊富なコンテンツで単価の高い商品の購入を後押ししている。ECサイトのコンテンツはUGC(ユーザー生成コンテンツ)、動画、スタッフ投稿など多角的だ。今年1月には、それらのコンテンツをユーザーに最適化して表示する「RECOMMEND(レコメンド)」の提供も開始した。コンテンツ経由のユーザーの購入単価は、通常の2倍以上となっており、高単価の商品購入に貢献している。同社のコンテンツ戦略について、マーケティング部 部長の大滝創氏と経営革新室CIO ONLINESHOP部長の川口勇佑氏に聞いた。

 ─ECサイトのオンラインのコンテンツについてはどのように強化しているのか。
 大滝 14年から、お客さまから投稿していただいた家具の使用イメージを掲載するUGC機能をシステム会社に依頼して開発し、「ROOM SNAP」としてブランドサイトでの提供を開始した。
 その後、マーケティングツール「visumo」の存在を知り、導入した。インスタグラムに投稿されたコンテンツをUGCとして活用できるツールがあるというのは当時、衝撃を受けた。
 「visumo」を導入してから、UGCの掲載数が格段に増えています。以前のメールで投稿を集めていたころは、5年かけて1000件に満たない数だったが、現在は半年で1000件近くの投稿を掲載できている。
 ─ECサイトで多様な動画も配信しているが、この取り組みは。
 大滝 動画はもともと、18年ごろからユーチューブで商品紹介の動画を配信していた。「visumo」に動画投稿の機能があることを聞き、ECサイトへの掲載も開始した。
 当初は動画制作に興味のあるスタッフが試行錯誤しながら動画を作成していたが、現在は主にベテランの販売員による商品解説動画を配信している。ユーチューブやECサイトを通して、ベテランの販売員から接客を受けているようなサービスを提供したいというのが狙いだ。
 ─スタッフ投稿のコンテンツも力を入れているのか。
 大滝 スタッフが自社の製品が好きで販売しているという点をアピールしていきたいという思いで昨年からスタートした。こちらも「visumo」の機能を活用して投稿している。
 投稿の内容はスタッフに任せており、投稿者の個性が出ることを期待している。お子さんがいるシーンだったり、食卓を見せたりとさまざまな投稿が並んでいる。猫とコタツの投稿は人気が高い。
 投稿したコンテンツ経由の売り上げに応じたインセンティブを提供することで、スタッフのモチベーションを高める仕組みも作っている。

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