【楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー2014開催】〈爽快ドラッグ、6年連続総合大賞に〉/過去最多の139店舗受賞/約3割の店舗が初選出に

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髙橋常務執行役員(左)と10年連続賞を受賞したZ-CRAFT

髙橋常務執行役員(左)と10年連続賞を受賞したZ-CRAFT

 楽天は1月13日、東京・グランドプリンスホテル新高輪の飛天で「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー2014」の授賞式を開催した。ジャンル賞、サービス賞、特別賞を合わせて164種類の賞を設け、過去最多の139店舗が受賞した。今回は約3割の店舗が初受賞となった。

家電通販が躍進

 「楽天市場」が97年に開設して以降、ショップ・オブ・ザ・イヤー(SOY)の選出は今回で17回目、授賞式の開催は9回目となる。SOYの受賞店舗は楽天会員による人気投票や売り上げの伸びなどを総合的に評価して選出している。
 授賞式には受賞店舗の経営者や担当者、楽天側は三木谷浩史社長をはじめ役員、ECコンサルタントが参加。コース料理が振る舞われる形で行われる。
 三木谷社長は開会のあいさつで「激動の14年に大きな成果を挙げられた店舗の皆さまに、1年の労をねぎらっていただきたい」と述べた。
 今回は総合2位の上新電機、3位のエディオンなど、10位までに家電通販が5社入っているのが特徴となった。
 6年連続で総合グランプリを獲得した爽快ドラッグは、日用品の品ぞろえが豊富で、その中でも水や幼児用おむつなどの重たい日用品をまとめて購入できる利便性が支持された。
 こうした総合受賞企業について、「『楽天市場』には参考になる店舗がたくさんある。店舗同士が切磋琢磨しながら『楽天市場』全体の魅力が増し、それがお客さまにいいサービスを提供していく基礎になっていると思う」(爽快ドラッグ・小森紀昭社長)と評した。
 受賞した139店舗のうち、初受賞が47店舗を占めた。「返り咲きで受賞した店舗も多く、各店舗とも試行錯誤の努力が表れた」(楽天・広報)としている。
 高橋理人常務執行役員は「99年から出店している店舗もいれば、比較的新しい出店者も受賞している。14年は二重価格対策などに力を入れた年だったため、誠心誠意で通販に取り組む出店者が受賞したのではないだろうか」と述べた。
 今回から新設した賞はなかったが、「ベスト店長賞」にユーザー投票も選出の基準にした。「ベスト店長賞」は2年前から設けているが、ユーザーの声を反映したのは初めて。「澤井珈琲Beans&Leaf」が受賞した。
 10年連続でSOYの賞を獲得した店舗に贈る「10年連続賞」は、靴などを販売する「Z―CRAFT」が受賞した。同社は「10年の間で感じたのはネットのお客さまが進化していること。お客さまと一緒に成長し合って、EC市場をもっと素晴らしいものにしたい」と受賞コメントを述べた。
 全賞の発表後、三木谷社長は「人間味あふれる店舗運営を目指すという思いでSOYの賞を設けた。今回も楽天らしい特色を持った店舗が受賞している」と総評を結んだ。


店舗同士の交流

 授賞式は店舗同士の交流の機会としても重要になっている。歓談時間には積極的に情報交換をする姿が見られた。
 円卓それぞれに楽天社員や受賞店舗が相席する形で席が指定されており、他店舗の担当者や楽天社員と密に交流できるようにしている。
 よりいっそう店舗同士の交流を深めるため、受賞店舗には毎年「SOYトリップ」という海外旅行が贈られている。企業視察や講演などを盛り込み、「学びと議論」がテーマになっている。
 今年は6月21日から1週間、サンフランシスコとラスベガスに行く予定だ。楽天社員24人と、受賞店舗から1人ずつが参加する。
 昨年のシンガポール旅行では「グローバルな視点が身につけられた」「ターニングポイントのきっかけになった」などの声が挙がっている。

■掲載内容
・家電通販が躍進
・店舗同士の交流
・総合賞ショップ紹介
・ジャンル賞ショップ紹介

(続きは日本ネット経済新聞 1月22日号で)

壇上で総評を述べる三木谷社長

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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