オンライン接客システムを提供するスピンシェル(本社東京都、金田宏社長)は、ビデオ通話を使ったリアルタイム接客によるCVR向上を提案している。
サービス名は「LiveCall(ライブコール)」(=写真1)。サイト上で、実店舗のような対面接客を可能にする。ビデオ通話のほか、音声やチャットによる接客を行うこともできる。
初めて買う商品や、高額商品、サイズや好みによって個人差の出やすい商材について、特にCVRを高める効果が期待できるという。購入の意思を持ちながら、購入直前でためらうユーザーに対しては、同サービスを通じた接客が最後の決め手になりうるとしている。
写真だけでは伝えきれない商品の情報を提供するのにも役立つ。サイズや背面のデザインなどの情報が必要となる、アパレルのような商材での活用拡大に期待しているという(=参考グラフ1)。
問い合わせ対応だけでなく、能動的な接客にも活用できる。オンライン接客の結果、商品購入に至らなかった場合は、接客員が別の商品を勧めることも可能。他の商品とのセット購入を提案することにより、客単価の向上を図ることもできる(=参考グラフ2)。
双方向のビデオ通話が可能であるため、ユーザーが希望すれば、ユーザーの姿を接客担当が確認することもできる。ユーザーの着ている服や、髪型、顔立ちなどに合わせて商品提案をすることにより、CVRをさらに高める効果も期待できる。
接客の内容をフィードバックすることも可能だ。購入せずに離脱してしまった場合でも、その理由や原因を接客担当が聞きとることで、CVR改善のヒントとすることができる。有料オプションとしては、接客中の映像の録画も提供する。
同社の優位性は、ハードである接客システムと、ソフトであるコールセンターサービスの両方を提供できる点にあるという。
ビデオを使った「顔の見える接客」は、「コンバージョン率の向上、さらには客単価やリピート率の向上にもつながっていく」(マーケティング・コミュニケーション五十嵐氏)と話している。
【コンバージョン率アップ】 スピンシェル/ビデオ通話の接客システム
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