【ASPショッピングカート概要調査】 〈ロックウェーブ「aishipR」〉/レスポンシブデザインに対応

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システム開発のロックウェーブ(本社滋賀県、岩波裕之社長)は、PC、スマートフォン(スマホ)、タブレットといったマルチデバイス向けECサイトを一括管理できるカートシステムを提供している。サイト表示が端末に応じて自動で最適化される「レスポンシブwebデザイン」を標準機能に備え、低コストで表示も速いマルチデバイス対応サイトの開設を可能にしている。
 カートシステムの名称は「aishipR(アイシップ・アール)」。サイト表示を顧客の利用端末に応じて最適化するため、PC用とは別にスマホや携帯用サイトを構築、運用する必要がない。
 カートの導入事業者数は約120社。PCやスマホといった端末別のサイト表示対応が一括で行えることが支持を集めている。
 サービスの一環としてECサイト用テンプレートを無償で提供している。テンプレートを利用すると、最短2週間でPC、スマホ、タブレットの全てに対応済みのECサイトが開設できる。
 販促支援では2月、限定者のみ閲覧可能なページを作成する「闇市機能」を追加した。サイト会員限定セールなどに利用でき、導入事業者は主に顧客開拓へ活用しているという。
 システムの料金は月次契約の場合、初期費用が2万1600円。月額1万584円で提供する。年次契約は初期費用が無料で、1年当たりの利用料金は12万7008円(すべて税込)。
 外部サービスとの連携を強化しており、6月までに受注・在庫管理システム「クロスモール」との連携を完了する予定。


【導入事例】〈ゴールドフラッグ〉

限定公開ページを活用

 女性向け補整下着を販売するゴールドフラッグ(本社大阪府、平久保晃世社長)は13年から、「アイシップ・アール」を導入している。限定者のみ閲覧可能なページを作成する「闇市機能」を顧客開拓に利用。4月には同機能を利用できるメルマガ会員が2000人増加し、総会員数は2万人を超えた。
 ECサイトでは、スマホ、携帯などモバイル端末による利用比率が高く、モバイルによるアクセスが90%を超えるときがある。
 スマホ、携帯に向けたECサイトをPCと同じサイトで提供でき、サイト表示や運営を効率化する狙いで「アイシップ・アール」を導入した。
 システムの機能によるモバイル対応が、サイトのユーザビリティー向上に寄与。顧客の定着化と新規顧客開拓に成功し、15年5月期のEC売上高は、前期比約62%増の6億5000万円だった。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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