マツモトキヨシホールディングス(HD)は7月1日、オムニチャネル施策を本格的に開始すると発表した。リアル店舗とECサイトのポイント連携を開始したほか、リアル店舗の在庫や販売価格をECサイト上で確認できるサービスや、双方の購買履歴を閲覧できる機能の提供も始めた。オムニチャネル施策を本格化し、顧客の囲い込みを図りたい考えだ。
同社は7月1日、これまで別々だったホームページや店舗紹介サイト、ECサイトを一つのサイトに統合した。新サイトのマイページ内に「よく利用する店舗」を登録すると、該当店舗の店頭在庫や、店頭での販売価格を閲覧できるようにした。同サービスは、ドラッグストア業界で初めての試みだという。
リアル店舗とECサイトの会員情報も統合していく。リアル店舗のカード会員として買い物をしてためたポイントや、ECサイトで買い物をしてためたポイントを合算し、それぞれのチャネルで利用できるようにした。
スマートフォン(スマホ)アプリやウェブサイトを通じて、リアル店舗の商品を取り置いたり、他店の商品を最寄りの店舗に取り寄せたりできるサービスも開始した。まずは26店舗のみで試験的に開始し、今後は同社が展開する全国の約1500店舗で利用できるようにしたいという。
同社はリアルとネットの連携を進め、双方の購買情報を一元管理することにより、新たな販促や囲い込みのためのサービス強化につなげたいという。
マツモトキヨシHD/オムニチャネル施策を本格化/店舗の在庫・価格をネットで確認
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