〈地銀62行を独自調査〉 EC参入、検討相次ぐ/阿波銀は4月にモール展開

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

 本紙はこのほど、(一社)全国地方銀行協会に加盟している地方銀行62行に対し、EC展開の調査を行った。電話やメールで調査した結果、子会社や出資先を通してEC展開を検討している銀行が多数いることが分かった(別表参照)。一方、すでにEC展開している各行は、出店者を増やし、情報発信を強化。阿波銀行(本社徳島県)が21年4月から子会社を通じてECモールを展開するなど、ECへの新規参入が増えている。地銀ならではの施策が動向を左右しそうだ。

■阿波銀はコンテンツ重視

 阿波銀行(本社徳島県)は21年1月、全額出資子会社の阿波銀コネクト(以下コネクト、本社徳島県、小林克仁社長)を設立した。コネクトはECを主力事業とし、21年4月に「ラシクルモール(ECモール)」を開設する。
 コネクトが重視するのは「コンテンツマーケティングによる差別化」「エシカル消費」の二つ。コンテンツマーケは、オウンドメディア型とし、情報発信を鍵にする。「会社の思いや商品の魅力をストーリー型で伝えていく」(同社)としている。オウンドメディアによる施策は、既存のECを参考にし、1年かけて情報収集した結果だとしている。
 発信する記事制作は自社を中心に、一部は外部ライターにも依頼する。2月中のテストオープンに向けて準備を進めているという。モール展開において「エシカル消費」にも注目。他のECモールとの差別化を図るだけでなく、「地銀として、地域への貢献と活性化が最重要」(同)と考えている。SDGsを踏まえた取り組みで集客を図るという。
 すでに50社程度の出店が決まっており、食品や工芸品、雑貨など商品構成はバランスも重視している。


■リレーションをフル活用

 ふくおかフィナンシャルグループ(以下FFG、本社福岡県)の子会社であるアイバンクマーケティング(以下アイバンク、本社福岡県)は20年1月、ECモール「エンニチ」の運営を開始した。

(続きは、「日本ネット経済新聞」2月25日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ