Hamee/マザーズに上場/調達資金でECシステム強化

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東証アローズ2階のVIPルームにて上場セレモニーの打鐘を終え、記念撮影を行った

東証アローズ2階のVIPルームにて上場セレモニーの打鐘を終え、記念撮影を行った

 スマートフォン(スマホ)グッズのECと、ネットショップ一元管理システム「ネクストエンジン」の提供を行っているHamee(ハミィ、本社神奈川県、樋口敦士社長)は4月20日、東証マザーズに上場した。調達資金のうち約3億円をネクストエンジンの開発に投資し、成長分野のECプラットフォーム事業を強化する。初日の寄り付きは公募価格の約1・67倍となる4230円。終値から算出した時価総額は68億4100万円だった。

 同社は1998年の設立。現在はスマートフォンケースのECや卸売りを手掛ける「コマース事業」と、ネクストエンジンを提供している「プラットフォーム事業」を展開している。
 ECサイト「Hameeストラップヤ」は自社サイトのほか、楽天市場やアマゾンなど複数のモールに出店。近年はアマゾンドットコムやイーベイなど海外ECモールへの出店を増やしている。ECサイトは自社サイトを含め国内外で合計21店舗に上るという。
 同日公表した15年4月期の業績予想によると、「コマース事業」の売上高は前期比7・7%増の45億1300万円となる見通し。
 「ネクストエンジン」の提供を開始したのは08年。自社でECサイトを運営している経験を生かし、店舗目線で機能開発を行ってきた。
 「ネクストエンジン」の15年1月末時点の利用社数は1707社で、クラウド型のネットショップ一元管理システムとしては国内トップクラスの導入実績を誇る。
 「プラットフォーム事業」の15年4月期の売上高は同28・5%増の6億2900万円となる見通し。同事業は安定収入が見込める上、利益率は「コマース事業」よりも高い。
 成長が見込める「ネクストエンジン」の開発に投資することで一層の成長を目指す。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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