アスクル/火災のセンターを建替/BtoB通販の在庫最適化拠点に

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「ASKUL三芳センター」の外観イメージ

「ASKUL三芳センター」の外観イメージ

 アスクルは1月30日、同社が一棟賃借して運営する物流拠点「ASKUL三芳センター」が、20年1月末に竣工したと発表した。火災により休止していた旧「ASKUL Logi PARK首都圏」を建て替えた施設で、20年9月以降の本格稼働を予定している。BtoB通販事業の在庫を最適化するための拠点として活用する計画だ。
 地上3階建ての全フロアを賃借し、物流拠点「ASKUL三芳センター」を開設する。敷地面積は約5万2000平方メートル、延べ床面積は約7万1000平方メートル。
 BtoB通販事業の通過型物流センターとして活用する。全センターの在庫を最適化するための拠点として機能させることで、物流の効率化やリードタイム短縮による顧客満足向上につなげる。
 旧センターの火災の教訓を生かし、消防庁や国土交通省のガイドラインに沿って防火・防災対策を強化する。予作動式スプリンクラーを設置したり、断路器を設置することで感知器がショートするリグ区を減らしたり、消防隊進入口を増設したりしている。
 地域との共生もテーマとしており、埼玉県指定旧跡「三富新田」の景観と調和の取れた外観デザインを採用。近隣の畑作物に悪影響のない植栽を設けたり、遊歩道を設置したり、近隣への光漏れを減らした照明を計画したり、大型車両が入口で滞留しない動線を計画したりもしている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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