テモナ/AI開発会社を設立/バックヤードの課題解決から着手

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新会社「テモラボ」の社長に就任したテモナの中野賀通取締役CEO

新会社「テモラボ」の社長に就任したテモナの中野賀通取締役CEO

 サブスクリプション支援のテモナは10月1日、人工知能(AI)に特化したプロダクト開発を推進する戦略子会社「テモラボ株式会社」を設立した。新会社の代表取締役社長には、テモナの中野賀通取締役CTOが就任。「全方位で有益なプロダクトを開発する方針だが、バックヤード領域のユーザーペインが大きいと考えており、優先的に課題解決に取り組む」(中野社長)と話す。
 新会社を”開発子会社”ではなく、”戦略子会社”と位置付けている。既存事業の「サブスクストア」のAI機能を開発するのではなく、全く異なる製品開発に取り組むためだ。
 「『サブスクストア』などでは、利用店舗さまの要望を積み重ねて開発を行うが、新会社ではデータから事実を見つけ、ユーザーや事業者が困っている課題を解決できるプロダクトを開発する」(同)と開発方針の違いを説明する。
 まずはカスタマーサポートなどバックヤード領域のプロダクト開発に着手する。
 「既存のRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)では単純な業務を自動化することはできるが、感情によってオペレーションが変わる業務や、日本人ならではの行間を読む必要がある業務を代行することはできない。こうした領域をAIで解決する価値はある」(同)と話す。
 新会社を設立したことで、エンジニアの採用も強化する。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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