〈3PL事業者〉 物流拠点分散を提案/ECのコスト削減、BCP対応で

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イー・ロジットが大阪市内に開設した「大阪フルフィルメントセンター」

 物流業務を担う3PL事業者が、物流拠点の分散化をEC事業者に提案している。スクロール360は7月11日、二つ以上の地域に物流拠点を分散して、配達先に近い拠点から商品を発送する「分散出荷サービス」を開始した。イー・ロジットは今春、大阪と東京・足立区にそれぞれ物流拠点を開設した。東西に大型物流拠点を構えることで、配送先に近い拠点から出荷できる体制を整えた。届け先に近いところから出荷することで、EC事業者の配送コスト削減につなげるとともに、自然災害の際の事業継続計画(BCP)にも対応できるようにする。リードタイムの短縮になるケースもある。

■1件当たりで200円安い

 スクロール360の「分散出荷サービス」は例えば、関東エリアと関西エリアにそれぞれ物流拠点を確保し、配達先である顧客に近い拠点から荷物を発送する出荷方法となる。
 分散出荷を行うには複数の物流拠点確保と、それぞれの倉庫に対する出荷指示システムが必要となる。「分散出荷サービス」の場合、スクロール360が持つ物流拠点と、システム開発などを手掛けるブレインウェーブの分散プラットフォームを連携。EC事業者はシステム投資をすることなく導入できる。
 もともと、既存クライアントからの要望が強いことからサービス開始に至った。サービス開始以来、「九州の単品通販事業者から何件も問い合わせをいただいている。やはり配送コスト削減につながるメリットを期待しているようだ」(スクロール360・高山隆司常務)とみている。
 スクロール360は現在、関東、中部、関西、北海道に物流拠点を確保している。一例を挙げると「北海道のお客さまに商品を発送する場合、札幌の倉庫から出荷すると浜松から出荷するよりも1件当たり200円ぐらい安くなる」(同)と指摘する。
 スクロール360は20年春にも、茨城・つくばみらい市に新たな物流センターを開設する計画だ。今年8月には、新設するセンターの準備センターを同・常総市に開設しており、常総市の物流拠点も新たな出荷拠点として利用できるようにした。


(続きは、「日本ネット経済新聞」9月26日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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