ユーグレナ/化粧品ECを子会社化/デジタルマーケ強化で若年層取り込み

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 ミドリムシを配合した健康食品の通販を展開するユーグレナは6月1日、化粧品や健康食品のECを運営するMEJ(エムイージェイ、本社東京都、古賀徹社長)を、株式交換によって完全子会社化する。ユーグレナはMEJの子会社化について、「デジタルマーケティングに強いMEJのノウハウを取り入れることで、40代を中心とした比較的若年の女性層を取り込みたい」(広報)と話している。
 ユーグレナは6月1日付で、MEJの発行済株式5万1850株の全部を取得する予定。MEJが取得するユーグレナの株数については、効力発生日直前の一定期間におけるユーグレナ株式の平均株価を基に決定するという。
 ユーグレナは、4月1日付で、同社内にマーケティング戦略室を設置、デジタルマーケティングの強化に着手している。MEJの子会社化についても、「MEJが持つデジタルマーケティングのノウハウと、ユーグレナが持つテレビや紙媒体を使ったオフラインマーケティングのノウハウを融合させるため」(同)だとしている。
 MEJは「AGEST(エイジスト)」などの化粧品ブランドをEC専業で展開している。ユーグレナによると、MEJは、ITを駆使したヘルスケア事業を展開しており、商品開発や販売、顧客管理で得た情報を一貫してデジタル分析を行うD2C企業だとしている。MEJの18年9月期の売上高は7億2100万円だった。
 MEJの古賀徹社長は、ECとITをテーマに、多くのセミナーに登壇している。古賀社長のユーグレナへのコミットメントを強めることが、株式交換による子会社化の目的だとしている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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