オンワードホールディングス 19年2月期/EC売上25.8%増/自社サイト比率は75.6%

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 オンワードHDの19年2月期におけるEC売上高は、前期比25.8%増の255億円になった。EC売上高に占める 自社ECサイト比率は、前期より3.0%増の75.6%だった。自社ECサイトのアクセス数・購入者数はともに前期比35%増となり、自社ECサイトの売り上げ拡大がEC事業の成長をけん引している。
 自社ECサイト「オンワード・クローゼット」ではセール企画などを強化し、販売促進に成功した。18年11月にグループの公式アプリを立ち上げると、3カ月間で18万件のダウンロードを獲得した。自社ECサイトの会員数も前期末比30%増の265万人にまで拡大している。
 店頭で採寸し、ネットで注文できるオーダースーツサービス「カシヤマ・ザ・スマートテーラー」の売上高は37億円だった。採寸できる「ガイドショップ」の店舗数を拡大しており、利用者の獲得に注力している。20年2月期には売上高を60億円まで拡大する計画だ。
 20年2月期から3カ年の中期経営計画も発表した。EC売上高を毎年50億円ずつ積み増し、22年2月期には420億円まで引き上げる計画だという。
 「『オンワード・クローゼット』の機能やコンテンツを改善するなど、基本的な施策をしっかり推進する。『アナザードア』で手応えを得ている紙のカタログとECを連動させる取り組みも強化する。買収したカタログギフトの大和のEC部門も入り、売り上げ拡大に寄与する」(保元道宣社長)と意気込む。
 オンワード樫山単体では、自社EC比率が85%に達している。今後も自社ECのサービス拡充や、顧客データを生かしたオムニチャネル施策を強化し、売り上げ拡大を目指す。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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