経済産業省〈「IT導入補助金」〉/19年度も実施/補助額の上限拡大

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 経済産業省はこのほど、19年度もサービス等生産性向上IT導入支援事業(IT導入補助金)を実施することを明らかにした。補助金の上限は18年度が50万円だったのに対し、19年度は450万円に拡大する。採択企業はITツール導入において、前年よりも大きな補助を得られる可能性はあるが、1件当たりの補助金が増えることで採択数が減る可能性もある。
 2月に閣議決定された19年度補正予算案にIT導入補助金も盛り込まれた。同事業は、中小企業や小規模事業者がITツール(ソフトウエアやサービスなど)を導入する経費の一部を補助する。経理を効率化する会計ソフトや、顧客情報などを一元管理するクラウドシステムなどが対象になるという。
 19年度の補助額は、上限が450万円、下限額が40万円になる。ITツール導入費用の2分の1までが補助の対象となる。18年度の補助額は、上限が50万円、下限が15万円だった。
 補助金の予算枠は、中小企業生産性革命推進事業に割り当てられた1100億円に含まれる。詳細な予算額は不明だが、1件当たりの補助額が増える可能性が大きく、採択件数は減少する見通しだ。
 18年度は三次募集まで実施していたが、予算の消化が早まる可能性もあり、早めに応募した方が良さそうだ。申請時期や申請方法は今後、経済産業省のホームページや同事業のサイトで発表する。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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