〈隆盛極まる"ペイ"〉 決済手段の導入加速/ペイペイはリアルからECへ

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 プラットフォーム運営企業が提供するオンライン決済手段を、ECサイトに導入する動きが加速している。ソフトバンクとヤフーの合弁会社PayPay(ペイペイ、本社東京都、中山一郎社長)は、実店舗向けに展開する決済サービス「PayPay(ペイペイ)」の導入範囲を、ヤフーショッピングを皮切りに、ECに拡大させる。「アマゾンペイ」や「楽天ペイ」を導入するECサイトも増加している。EC事業者は各決済サービスの普及状況や既存顧客の特性を分析し、導入する決済サービスを検討することが必要となりそうだ。

■ECで進むペイペイ導入
 ペイペイは1月25日、全国の「ローソン」で「ペイペイ」が利用可能になると発表した。実店舗における導入拡大を目指すペイペイは、すでにECにも目を向ける。4月以降、「ヤフーショッピング」「ヤフオク」「LOHACO(ロハコ)」に「ペイペイ」を導入する。
 ペイペイによると「まずはキャッシュレス化を進めるためにオフラインでのシェア獲得を目指している。当然、オンラインでも利用できることは利便性向上につながる。オンラインでも導入を拡大するという方針は決定している」(広報室)と計画を説明する。
 ソフトバンクのグループ企業で、決済代行サービスを提供するSBペイメントサービス(本社東京都、榛葉淳社長)は今後、EC事業者向けに「ペイペイ」の導入支援サービスを提供する。
 「来期(20年3月期)の早い段階でサービスとして、ECサイトへの『ペイペイ』導入支援を手掛けていく計画」(営業本部営業3部・長田直樹部長)と説明する。

■楽天ペイで会員登録増
 楽天が提供するオンライン決済サービス「楽天ペイ」を導入するECサイト数は、17年12月末時点で5000サイトを超えている。楽天によると「直近の導入サイト数は開示していないが、18年も引き続き増加した」(広報チーム)と状況を説明する。

(続きは、「日本ネット経済新聞」1月31日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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