秋のイベントレポート〈第7回「楽天うまいもの大会」〉】 「限定」「コラボ」が人気/買い回り施策や他部署連携で盛況

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来場者でごった返す会場

来場者でごった返す会場

楽天は10月2〜8日、愛知・名古屋でグルメの催事販売イベント「第7回 楽天うまいもの大会」を開催した。楽天市場で人気の75店が参加し、第7回にちなんだ「7色」「7種」の限定商品や、店舗同士のコラボレーション(コラボ)商品など約1000点を販売。会場内の買い回りや楽天の他部署連携による集客施策などを積極的に展開し、多数の来場者を集めた。
 名古屋駅直結の百貨店「ジェイアール名古屋タカシマヤ」で開催する「楽天うまいもの大会」は7年連続で開催している。前回は7日間で15万人以上が来場し、3億2000万円以上を売り上げた。今回も例年以上の人出を集め、売れ行きも好調だった。

■濃厚な店舗間交流
 今回、新商品を過去最多の62点用意した。「7色の彩野菜のレインボーピザ」「7種の焼き小籠包セット」など第7回に関連付けた商品に加えて、「メガ盛り」「旬の味覚」などの限定商品を36点そろえ、先行販売商品を26点用意したという。
 「店舗同士のコミュニケーションが”濃い”のもこの催事の特徴。売り上げを競うライバルでもありながら、展示方法や販売方法を学び合ったり、コラボレーション企画で協力し合ったりしている」(楽天 EC広報課O2Oイベント推進グループ・元谷真理子氏)と話す。
 小籠包の人気店「王府井」は、4店舗とコラボして同イベント限定の「7種の焼き小籠包セット」を開発した。今回の催事中に来年の第8回に向けてコラボ商品を相談する店舗もあったという。
 会場を提供するジェイアール東海高島屋の販売促進部統括グループ広報担当・村上由夏マネージャーは、「他の催事では見られないほど店舗同士のつながりが強い。楽天という同じ売り場で切磋琢磨している関係性が、会場の団結感や熱意ある接客につながっていると思う」と話す。

■初の買い回り施策
 今回、会場内を五つの区画に分け、買い回りを促す企画を初めて実施した。区画ごとにレシートの色を変え、3色集めると抽選会に参加できる特典を付与。区画ごとに異なる、楽天の人気キャラクター「お買い物パンダ」のステッカーを購入者に配布するサービスも実施した。
 「楽天市場では『お買い物マラソン』などの買い回り企画を実施している。多くの店舗でお買い物を楽しんでもらえるように、リアルでも初めて買い回り企画を実施した」(楽天・元谷氏)と話す。
 楽天の他部署との連携企画も強化した。
 「前回は3部署と連携したが、今回は7部署と連携し、イベントの認知拡大や集客促進につなげた」(同)と言う。
 「楽天技術研究所」と共同人工知能(AI)を搭載したデジタルサイネージを用意。サイネージの前に立った来場者の表情からイベント内のお薦め商品を提案した。
 楽天カードの利用でポイントを付与する企画や、お小遣いアプリ「スーパーポイントスクリーン」のユーザーにイベントを周知する取り組みも実施した。

主催の楽天・元谷真理子氏(写真左)とジェイアール東海高島屋・村上由夏氏

主催の楽天・元谷真理子氏(写真左)とジェイアール東海高島屋・村上由夏氏

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