アイスタイル 18年6月期/売上高50.7%増/国内・越境ECがけん引

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

 アイスタイルの18年6月期の連結売上高は、前期比50.7%増の284億7000万円、営業利益は同45.0%増の21億2500万円だった。国内・越境ECが大きく成長し、売り上げ拡大に貢献。美容系ポータルサイト「アットコスメ」でランキング上位の商品を拡充し、ECサイトへの流入が増加した。
 ECサイト「アットコスメショッピング」と実店舗で構成する小売事業の売上高は同38.2%増の121億4200万円、営業利益は同171.2%増の6億2100万円だった。外資系化粧品ブランドの取り扱いを強化したことで「アットコスメ」からの送客に成功した。
 海外事業の売上高は同158.4%増の76億4600万円、1100万円の営業損失だった。中国におけるECが売り上げをけん引した。マレーシアのEC企業など買収企業3社に対するのれん償却により損失となった。
 20年に全社売り上げで500億円、営業利益70億円を中期経営計画の目標値にしている。達成に向け、今期(19年6月期)はECを本格化する。ECの大規模イベントのほか、「アットコスメ」のマスプロモーションも計画している。
 決算説明会で吉松徹郎代表取締役社長兼CEOは「『アットコスメ』のログイン数を増やし、ECとの連携を強化する。ECファーストです。そしてブランドに対する提供価値を高めていく」と今期の重点施策を説明した。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ