アマゾンジャパン/プライムデーで消耗品PB伸び/PB展開は囲い込みの次の一手

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AmazonのPB「HAPPY BELLY」の天然水

 アマゾンジャパンは18年2月ごろから、Amazon内での洗剤や飲料などの消費財のプライベートブランド(PB)商品の露出を段階的に拡大していっている。低価格で高品質なPB商品の展開を強化することで、プライム会員の増加や、顧客の囲い込みを図ることが狙いとみられる。7月に開催された有料会員向けセールイベント「プライムデー」では、タブレットなどの端末を除いたAmazonのPB商品のうち、水が最も売れたという。複数の競合企業やECコンサルタントからは、「AmazonのPB展開はAmazon出品者にとって、顧客がAmazonを利用する機会が増えるというプラスの意味合いもあるが、AmazonのPBにシェアを奪われる恐れもある」といった趣旨の声も上がっている。
 
■メーカーと同品質で割安

 同社では16年、同社初の消費財PBとして、天然水やレトルト食材をラインアップする「HAPPY BELLY(ハッピーベリー)」の展開を開始。現在は、清掃用品のPB「PRESTO!(プレスト)」やベビー用品のPB「mama bear(ママベアー)」など5ブランドから60品目を展開している。
 アマゾンジャパンによると、消費財系のPBは世界全体のAmazonで共通して展開されているが、品ぞろえや製品の仕様の決定、OEMメーカーの選定といった国内向けPB品の企画・開発・マーケティングの部分は、アマゾンジャパンが主導して行っているとしている。そのため、欧米のAmazonで売れている商品を輸入・販売しているのではなく、日本の顧客のニーズを分析した上で、日本のAmazonの担当者が商品を独自に開発しているのだという。
 実際にAmazonのPB商品を手に取ってみると、レトルト食品や掃除用品などには、国内の大手・中堅メーカーと同じ製造元の商品もあった。
 注目すべきはその価格帯だ。アマゾンジャパンでは「良質な商品を、お求めいただきやすい価格でお客さまに届けるブランドとして展開している」と話す。実際にプライムデーで最も売れた消費財PB商品の「ハッピーベリー 天然水・岐阜・養老・美濃(2L)×9本」は、一般的なナショナルブランド(NB)の天然水の商品よりも50〜100円程度安い価格設定となっている。掃除用品やレトルト食品などでも同様で、同じ内容量のNB商品よりも20〜50円程度割安になっている商品が多い。PBの水の商品レビューでは、コストパフォーマンスの高さを評価する声が多い。

(続きは、「日本ネット経済新聞」8月2日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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