アスクル/小口配送モデルを実験/需要予測に基づき事前に出荷

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オフィスビルなどの空きスペースを活用し、生産性向上

オフィスビルなどの空きスペースを活用し、生産性向上

 アスクルは7月3日、小口配送モデルの実証実験を開始すると発表した。オフィスビルなどの空きスペースを商品の一時保管所として有効活用し、効率的に商品を配達する。購買・配送のビッグデータを基に商品の需要を予測。受注前に商品を顧客の近隣にまとめて輸送することで、生産性を向上できるとみている。
 新小口配送モデルの実証実験は7月12日より実施する。対象エリアは東京・港区にある「東京ミッドタウン」。法人向け通販サービス「アスクル」で取り扱うオリジナルコピー用紙(A4)でテストする。需要予測に基づき、必要数を事前に保管しておき、注文後すぐに台車で配達する。
 今回の配送モデルを実施する前に、経済産業省が所管するグレーゾーン解消制度を活用し、国土交通省に法令違反がないか確認している。その結果、オフィスビルなどの空きスペースを借り受け、商品を一時保管する行為は、倉庫業法上の登録を要しないことが明らかになっている。今後は東京以外でも実験を行い、幅広いエリアでサービス化を図る。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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