【ネット通販売上高ランキング】 実質伸長率は11.8%/ファッション、BtoBが高成長

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 本紙がまとめたネット通販売上高ランキング(2017年度調査)によると、404社の合計売り上げは4兆4358億円となった。前年実績と比較可能な137社で算出した実質伸長率は11.8%だった。上位企業の減収が目に付いたが、ファッションEC企業やBtoB—EC企業は高成長を続けている。

 ネット通販売上高ランキングの調査開始から11年連続で首位の座を守っているアマゾンは、強さを増している。今後、スマートスピーカーが普及するとさらに大きなシェアを獲得しそうだ。
 EC売上高が100億円を超える企業は、前年実績よりも9社増え83社になった。タンスのゲンやエディオンなどがEC売上高100億円を突破している。
 今回調査で増収率の高さが目立ったジャンルは、「ファッション」「BtoB」「インテリア」「中古」だった。
 「ファッション」は専門モールの「ゾゾタウン」が商品取扱高を拡大し続けており、「楽天市場」や「アマゾン」などの総合モールも「ファッション」の取扱高を拡大している。モールの成長にけん引されている面も大きいようだ。
 商品サイズが大きく配送コストが高い「インテリア」や、商品管理が煩雑な「中古」などはEC化が遅れていたこともあり、近年は高い成長を続けている。先行企業は売り上げを伸ばし続けているが、今後は競争が激化しそうだ。

(続きは、「日本ネット経済新聞」6月14日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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