楽天ヴィッセル神戸 〈イニエスタ選手獲得〉/楽天の世界的認知拡大狙う

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楽天の三木谷社長(写真左)とイニエスタ選手

楽天の三木谷社長(写真左)とイニエスタ選手

 楽天子会社の楽天ヴィッセル神戸(本社兵庫県、立花陽三社長)は5月24日、運営するプロサッカーチーム「ヴィッセル神戸」にスペイン代表のアンドレス・イニエスタ選手が移籍したことを発表した。同社の会長を務める楽天の三木谷浩史社長は、「イニエスタ選手は世界的発信力も大きい。日本サッカーが世界から注目を集めるだろう」と語り、楽天の世界的認知度拡大にも期待している。
 イニエスタ選手は世界有数のプロサッカーチーム「FCバルセロナ」でキャプテンを務め、スペイン代表のワールドカップ優勝に導いた世界的なサッカープレイヤー。「FCバルセロナ」から「ヴィッセル神戸」に3年契約で完全移籍した。年俸は約32億円と報じられている。
 イニエスタ選手は「私に提示されたプロジェクトが興味深かった。人として、プレイヤーとして信頼してくれた。日本という素晴らしい国の一員になりたい」と抱負を語った。
 三木谷社長は、「新『ヴィッセル神戸』としてアジアナンバーワンを本気で目指す。(イニエスタ選手の加盟が)チームの力となることだけでなく、ユース世代のアカデミーに(バルセロナの)メソッド導入も手掛けてもらう。彼の加入が日本サッカー界に大きな影響を与える」と話す。
 イニエスタ選手はSNSで7400万人のフォロワーを持ち、世界的な影響力も大きい。ヴィッセル神戸や日本サッカーの認知拡大に加えて、世界展開を進める楽天のブランド向上にも貢献するとみている。
 楽天市場では5月25日から28日まで、イニエスタ選手の移籍を記念したキャンペーンを実施。参加ユーザーに対し、全店のポイント付与率を2倍にしたり、イニエスタ選手のユニフォームを先行販売したりする。世界的プレイヤーの加入をサービスの利用拡大にも生かしたい考えだ。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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