〈楽天とビックカメラ〉 家電ECサイト開設/独自商品開発、物流改善も

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「楽天ビック」開設の会見で握手する楽天の三木谷浩史会長兼社長(写真左)とビックカメラの宮嶋宏幸社長

「楽天ビック」開設の会見で握手する楽天の三木谷浩史会長兼社長(写真左)とビックカメラの宮嶋宏幸社長

 楽天とビックカメラは4月11日、家電ECの専門サイト「楽天ビック」を開設した。ビックカメラの店頭で楽天ポイントを付与したり、店頭在庫をサイトで確認できるようにしたりするなど、ネットと店舗の連動を図る。今秋には注文当日に商品を届けるなど物流サービスを改善。双方のデータを活用して独自の商品を開発することも視野に入れている。
 「楽天ビック」は楽天市場内に開設した。当初は約60万品目の商品を取り扱う。ビックカメラの45店舗における商品在庫を確認できる機能を搭載。ビックカメラの47店舗で、楽天スーパーポイントを導入する。
 ビックカメラの店舗と同様の物流サービスも提供する。今秋には午後3時まで受注した商品を、都内23区を対象に即日配達するサービスも開始。即日配達のエリアは順次拡大する。
 大型家電の据え付け・設置といったサービスも提供する。「楽天ビック」で注文した商品を、指定のビックカメラ店舗で受け取れるようにする。
 「楽天ビック」を運営するのは2社。今年2月21日付で設立した「株式会社ビックカメラ楽天」と、3月1日付で設立の「楽天ビック株式会社」がサイトの運営を担う。
 両社の明確なすみ分けは不明。ビックカメラ楽天の代表は、ビックカメラ常務執行役員の秋保徹EC事業本部長が兼務。楽天ビックの代表は楽天執行役員の矢澤俊介楽天市場事業長が兼務している。
 会見の冒頭であいさつした楽天の三木谷浩史会長兼社長は「ビッグデータを活用し独自商品を開発したり、家電の設置や当日配送にも積極的に取り組んだりしていく」と今後の抱負を述べた。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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