インアゴーラ/伊藤忠、KDDIと提携/「ワウマ」と越境EC開始

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(写真左から)KDDIの森田圭執行役員、インアゴーラの翁永飆社長、伊藤忠商事の鈴木喜久専務

(写真左から)KDDIの森田圭執行役員、インアゴーラの翁永飆社長、伊藤忠商事の鈴木喜久専務

 中国向け越境ECプラットフォームを運営するインアゴーラ(本社東京都、翁永飆社長)は11月22日、伊藤忠商事やKDDIなどとの資本業務提携を発表した。伊藤忠商事とは国内メーカーの商品を効率的に中国へネット販売する仕組みを構築。KDDIとはKDDIの子会社が運営するECモール「Wowma!(ワウマ)」の商品を中国に販売するサービスを共同で行う。
 インアゴーラは同日、伊藤忠商事やKDDI、SBIホールディングスなどから6800万ドル(約76億5000万円)を調達したと発表した。
 大手金融機関からは約13億円の融資を受ける。1年8カ月間で総額123億5000万円を調達しており、資本力をさらに増強し、体制強化を図る。
 「17年の売上高は150億円を見込む。独身の日の売上高は昨年より10倍増となった。18年は500億円に、20年には1800億円まで売り上げを拡大する計画だ」(翁社長)と話す。
 KDDIグループのECモール「ワウマ」との共同事業を開始する。「ワウマ」の出品商品をインアゴーラのプラットフォームを通して中国に販売する。インアゴーラが発行する中国人観光客向けのカタログにも「ワウマ」の商品を掲載し、インバウンド需要にも対応する。
 国内のメーカーや卸会社と提携し、日中間の越境ECのための商品流通システムも構築する。中国のECモールやSNSなどに商品情報を提供するためのプラットフォームを構築し、国内の商品の販促から販売、物流、データ分析までをワンストップで提供する。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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