大黒屋HD/業界2.3位合併ならず/ブランドオフとの提携断念

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

 「質の大黒屋」を全国展開する大黒屋ホールディングス(HD)は11月10日、中古ブランド品ECを手掛けるブランドオフ(本社石川県、安山勉社長)との提携を断念したと発表した。中古ブランド品業界2.3位の二社による資本業務提携は、実店舗再編の条件などで折り合いがつかず頓挫した。
 大黒屋HDは「『(ブランドオフの)最適な店舗体制の構築及び従業員の再配置』を条件に、提携を模索していたが、条件で合意に至らず、提携を断念した」(財務経理部・大村正文部長)と言う。
 大黒屋HDとブランドオフは今年6月15日、資本業務提携に向けた覚書締結を発表した。大黒屋HDが70%、中国国営企業が30%を出資する合弁会社が、ブランドオフの全株式を取得する計画となっていた。
 大黒屋は16年5月、中国に合弁会社を設立。現地法人による店舗出店や中国国内向けEC事業を展開していた。ブランドオフも16年3月に「タオバオ」「Tモール」に出店しており、二社のシナジーが期待されていた。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ