楽天VSヤフー/日用品のシェア争い激化/「ロハコ」はチャーム買収で専門性強化

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楽天ショップ・オブ・ザ・イヤーの常連であるチャームの押原一央課長(写真右)

 楽天の三木谷浩史社長は、17年1―3月期(第1四半期)の決算説明会において、子会社で日用品EC事業を行う爽快ドラッグとケンコーコムの第1四半期における合計売上高が、ヤフー傘下のアスクルが運営する日用品ECサイト「LOHACO(ロハコ)」の売上高の約1.7倍の規模になったと説明した。アスクルは5月24日、ペット用品EC大手のチャームを完全子会社化すると発表。取扱商品の専門性を高め、巻き返しを図る。ポイントを武器に利用頻度を高めたい大手ECモールにとって、日用品部門は絶対に負けられない事業領域。今後もシェアの獲得競争がさらに激化しそうだ。

■EC企業の買収は初 

アスクルは5月23日、チャーム(本社群馬県、今井努社長)と株式譲渡契約を締結し、7月3日にチャームの全株式を取得する予定だという。株式の取得価額は非公開。
 アスクルは14年に酒類販売事業者、15年に飲料水メーカーや宅配事業者を買収していたが、ECを主力とする企業を買収するのは初めて。チャームは楽天やヤフーなど大手ECモールを中心にEC売上高を拡大。16年11月期の売上高は129億円だった。
 アスクルは今回の買収で「ロハコ」のペット用品販売を強化するのが狙い。
 「『ロハコ』で販売しているペット関連商品は約1900品目。ペット用品の取り扱い点数はまだまだ少なく、特にロングテール商品の品ぞろえに課題意識があった」(アスクル広報)と話す。
 チャームはペット関連商品を約5万品目取り扱っている。チャームを傘下に入れることでペット用品の品ぞろえを大幅に拡充できる。「ロハコ」同様にヤフーで高い販売実績を誇っており、親和性は高いと判断した。
 「ペット用品は定期購入者が多く、『ロハコ』の顧客層ともマッチしているため、相互送客が見込める」(同)と話す。
 ペット用品の品ぞろえを拡充することで「ロハコ」の既存顧客に利用を促したり、チャームの既存顧客が「ロハコ」で日用品を購入する機会を増やせると期待している。

■爽快もペットEC買収 

楽天傘下の爽快ドラッグ(本社東京都、小森紀昭社長)は以前から、ベビー用品やペット用品のEC企業を買収し、専門性の強化を図っていた。

(続きは、「日本ネット経済新聞」6月1日号で)

楽天・ヤフーの日用品EC強化の取り組み

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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