イーコマース事業協会(エビス)が4月8日に開催した結成15周年イベントには、慶応義塾大学の竹中平蔵名誉教授や、「ワクワク系マーケティング実践会」を主催する小阪裕司氏らが基調講演を行った。イベントには282人が参集。イベント終了後の情報交換会にも会員など約200人が参加した。
竹中平蔵教授は「激動の世界と日本経済」と題し、IT技術の発展や世界情勢の変動を背景に、日本企業がどのようにかじ取りを行うべきかという講演を行った。
聴講者の「物販は今後、どのように変化していくのか」という質問には、「消費者のし好は多様化しており、満足できる商品をリアルで手に入れることが難しくなっている。EC事業者は消費者への情報発信を積極的に行い、他社商品との違いを訴求する必要がある」との持論を展開した。
店舗における売り方を改善することで、事業再建につなげるコンサルティングを手掛けている小坂裕司氏は「『心の時代』にモノを売る方法」と題して登壇。
ファンを作ったことで1人当たりの購入単価を向上させた過疎地のスーパーなどの事例を紹介し、「消費者が来店して購入に至るまでの動機付けをどのように提供するか」といった内容を講演した。
イーコマース事業協会/15周年イベント開催/竹中平蔵教授らが講演
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