第7回ECコスト意識調査/「広告」が最も負担に/CPA高騰で費用対効果が悪化

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 日本ネット経済新聞はこのほど、EC事業者を対象に「コスト意識調査」を行った。それによると、「最も負担に感じている費用」は「広告宣伝費」と回答した企業が全体の29.8%を占め、2年連続でトップとなった。EC事業者からはネット広告による顧客一人当たりの獲得コスト(CPA)が上昇しているため、「費用対効果が悪化した」といった声が聞かれた。


■高騰する広告費
 コスト意識調査は10月、全国のEC事業者を対象にアンケート形式で実施。37社から有効回答を得た。
 EC事業者が最も負担に感じている費用の1位は「広告宣伝費」で前回比1.1ポイント減の29.2%だった。2位の「サイト制作・メンテナンス費用」は同15.8ポイント増の18.8%。3位の「商品原価」「システム費用」は16.7%となった。「商品原価」は同10.6ポイント増、「システム費用」は同1.5ポイント減だった。
 昨年2位だった「物流費用」は、大手配送企業による料金値上げが一巡したことからか、同12.7ポイント減の14.6%fと大きく減少した(表1)。
 広告宣伝費が負担と回答した企業は「うまくいった広告を再度利用することができず、いつも成果が安定しない」(化粧品EC)といった意見や、「他の費用は固定費だが広告費のみが変動費なので(負担)」(日用品EC)といった声が聞かれた。

(続きは、「日本ネット経済新聞」10月27日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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