【エージェンティックコマース】27年に国内で本格化へ/AIに選ばれる情報構造化が急務(2026年9月3日号)

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 AIが消費者に代わって商品を検索・比較し、購入手続きまで代行する「エージェンティックコマース」の国内における本格化が、秒読み段階に入っている。米国では、各AIチャットツールとECサイトの連携開発・実証実験が進んでいる。27年には、国内でも実証実験が行われ、一般的に利用されるようになっていくと言われている。28年には、事前の設定条件に基づいてAIが自動で決済まで完結する「委任型購買」へ移行していくという予測もある。すでに消費者が自らECサイトで探す従来のスタイルから、AIが商品を検索・選択・比較しチャットで提示する構造へとシフトしている。EC事業者には、AIに選ばれるための商品データの構造化など、急ピッチな対応が求められている。

■”認識すらされない”リスク

 26年現在、EC事業者と消費者の間には、AIを交えた新たな課題が浮き彫りになっている。消費者側では、AIとの対話で伝えた予算や利用目的などの背景情報がサイト側に引き継がれず、検索を一からやり直す「文脈の分断」が障害となっている。
 EC事業者側で深刻なのが”AI Unready(AI非対応)”による失注リスクだ。CX向上生成AIソリューションを提供するZETA(ゼータ)によると、ECサイトで商品情報がAIに読み取れる形に構造化されていない場合、AIの検索・選定候補から完全に除外され、存在しないものとして扱われていく懸念があるという。
 ユーザーがAIのチャット画面上で購買を完結させるようになる”ゼロクリック構造”になっていくことを考えると、従来の自社サイトへの流入を前提とした集客モデルは崩壊しつつあると考えられる。
 AIによる検索が主流になることにより、自社サイトへの流入が激減する。これはすでに起きている現象だ。


■自動決済からAI同士の交渉

 今後、エージェンティックコマースの進化は明確な段階をたどるようだ。
 デジタルガレージグループのDGビジネステクノロジー(本社東京都)は、26年現在、AIがウェブ上を横断検索して情報を提案する”アシスト購買(レベル1)”に当たる状況だという。
 現在、実装や検証が進んでいるのが、AIが商品を検索・選定し、ECサイトのカゴに入れて、住所・決済入力を代行し、購入の直前で人間が承認する”コンシェルジュ購買(レベル2)”だ。今後、このレベル2が、エージェンティックコマースの主流になると考えられている。
 28年から徐々に実用化していくと考えられているのが”委任型購買(レベル3)”だ。

(続きは、「日本ネット経済新聞」9月3日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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