5年前の巣ごもり需要で人気を集めた花の定期購入(サブスクリプション)サービスが、新たなニーズを捉えて利用者が再び拡大している。以前に定期購入を利用してみたものの、思ったよりも早く花を枯らしてしまった人たちが離脱するケースが目立った。手入れの大変さを実感して定期継続しなかった顧客の動きを踏まえ、事業者は日持ちする「枝もの」の商品開発や顧客に合わせたサービスの提供を強化している。定着した顧客によるSNSによる広がりもある。
高所得者層にターゲットを絞って生花の定期購入サービスを提供する花茂本店(本社東京都、北野雅史社長)では、「季節の花の定期便」のプレミアムプランが1年以上継続している顧客の率が約90%になっている。
プレミアムプランは顧客ごとに「カルテ」がある。飾る場所や広さ、避ける花材などを聞き取って作成している。東京23区内の顧客には自社便で配達して、花瓶ごと交換する。
顧客の要望に応える対応力と、品質が継続につながっているとみる。プレミアムプランは1回1万1000円するが、主に高所得者層の顧客が多い。顧客の中には、子どもの情操教育につながるとして、生花を継続的に飾る家庭もあるという。
配達時には、届けた花に関する情報をまとめたカードを付け、束ねた花の組み合わせのこだわりなどを記している。花に関する興味喚起に向けて、情報を発信し続けている。
使用する花は等級が高く、鮮度の高い花材だけで約8000円になるという。発送の前日か前々日に仕入れた花を届けるため、日持ちの良さも評判だ。品質の高い花を顧客ごとにフラワーデザイナー3人が作成している。
プレミアムプランは現在、サービス提供を上回る状況のため、新規の申し込みを中止。申し込み再開に向けて準備を進めている。
■手入れが少ない手軽さ
花を日常的に飾る生活の足かせになっているのが、早くに枯らしてしまったときの罪悪感だ。室内環境を整えたり、適切に水の入れ替えができなかったりしてしまうためだ。
こうした状況を踏まえ、花の仲卸のhanamiの子会社で切り花のサブスクサービスのmedelu(本社東京都、公門誠治社長)は、
(続きは、「日本ネット経済新聞」6月4日号で)
【花のEC・サブスク】新たな顧客ニーズ捉え利用拡大/枯れにくい「枝もの」も広がる(2026年6月4日号)
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