■参入企業はまだ少ない
バイトダンスは「TikTok Shop」の機能として、(1)動画から直接購入できるショッピング動画やショッピングLIVE配信(2)プロフィールページに商品一覧などを載せる機能(3)検索機能を活用した機能(4)成果報酬型のプロモーション機会「アフィリエイトプログラム」(5)TikTok Shop広告─などを段階的にローンチしている。
「TikTok Shop」の支援サービスを提供するUUUM(ウーム)は現状について、「すでに成功している事例を見ると、自社製品やクリエーター自身が関わったブランドの訴求が効果的だといえる」(社長室ユニット ライブコマースグループ グループリーダー小塚雄基氏)と分析した。
■2万人視聴、40分で完売
健康食品や化粧品などを販売するキューサイ(本社福岡県、石川順朗社長)は、普段のメイン顧客である60代以上とは異なる層を獲得する狙いで、「TikTok Shop」ローンチ当日にライブ配信を実施した。
TikTok自体も初挑戦だったが、20~30代を含む幅広い年代の約2万人が視聴し、限定商品は配信開始40分で完売した。タレントのIKKOがプロデュースするコスメシリーズ「BIONIA(ビオニア)」を紹介し、想定以上に視聴者コメントが届いたという。
この成功の要因について担当者は(1)紹介したファンデーションはビフォーアフターが分かりやすくライブ向きの商品だった(2)IKKOが出演する視聴者の心をつかむ企画(3)限定価格という特別感─にあったと分析している。
「『BIONIA』は肌悩みが増える40~50代をメインターゲットとし、先進技術を取り入れたこだわりのシリーズ。IKKOさんが自分の言葉でしっかりと説明したことで、商品にかける熱意が伝わった。事前に収集した顧客のコメントも生かし、季節ならではの悩みなどにも応えらえた。リアルタイムで双方向に盛り上がることができた」(ウェルエイジングマーケティング部BIONIA課課長・本多可奈氏)と振り返った。
一方で、
(続きは、「日本ネット経済新聞」8月21日号で)
【TikTok Shop最前線】成功事例ちらほら/ユーザー不慣れ、定着にはまだかかるか(2025年8月21日号)
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