インアゴーラ/約11億円を調達/中国越境モールの成長加速へ

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越境ECの業務をワンストップで代行する

越境ECの業務をワンストップで代行する

越境EC支援を手掛けるインアゴーラ(本社ケイマン諸島、翁永飆社長)は2月17日、中国の大手投資会社などから総額1000万米ドル(1米ドル112円で約11億2000万円)を調達した。昨夏に開始した越境ECモールの出店促進や物流体制の強化などに投資する。国内企業による中国進出が活発化する中、資金調達を足掛かりに越境ECモール事業の成長を加速させ、16年に年間流通額100億円を目指す。

月間流通額1億円に
 同社は15年8月に中国向け越境ECアプリ「豌豆公主(ワンドウ)」の提供を開始した。出品数と利用者数を急速に伸ばし、2月23日時点で取扱商品数は約3000SKU、利用者数は約80万人となっている。
 商品ページの翻訳や顧客対応、決済、物流、配送、マーケティングなど、ECに必要な業務はインアゴーラが外部企業と連携しながらワンストップで代行する。国内企業は商品を登録するだけで中国進出が可能だ。
 出店社数は準備中の企業を含め約100社。出店料と月額固定費は無料で、売上高の20%がインアゴーラの手数料収入になる。一部の商品はインアゴーラが在庫を仕入れて販売している。
 「ワンドウ」の流通額は「順調に拡大している」(翁社長)と言う。2月の月間流通額は1億円に達する見通し。年間流通額100億円を達成するため、「今年は月間流通額を前月比1・5倍のペースで増やしていく」(同)と強気の計画を掲げた。

(続きは日本ネット経済新聞 2月25日号で)

ショッピングページをメディア化しているのが特徴の「ワンドウ」

ショッピングページをメディア化しているのが特徴の「ワンドウ」

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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