【2024年注目のECモール】 TikTokがモール化!?/中堅、フリマも成長図る施策を積極展開(2024年1月25日号)

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 「楽天市場」「アマゾン」「ヤフーショッピング」のいわゆる3大モールが、EC市場で大きなシェアを握っている状況は、24年も変わらないだろう。しかし、3大モール内の競争が激しいのも事実だ。次の3大モールを狙う”第4のモール”にこそ、大きなチャンスが眠っているかもしれない。「Qoo10」はオフライン施策で顧客基盤をさらに広げそうだ。「au PAY マーケット」「dショッピング」は、携帯キャリアとの連携をますます加速する。法人出品を強化しているフリマアプリも売り場としてのポテンシャルが高い。総ユーザー数4100万人を抱えるDMM.comの「DMM通販」もモールとしての品ぞろえを拡張している。ダークホースとして最も注目度が高いのは、ショート動画プラットフォーム「TikTok(ティックトック)」のモール化がいつ始まるか、かもしれない。

■オフライン展開加速

 商材を絞らない総合モールでみると、3大モールに次ぐ存在は、「Qoo10」と「au PAY マーケット」を挙げることができる。
 「Qoo10」は24年、オフライン展開を強化する。2月には、ライブスタジオを渋谷にオープンする予定だ。スタジオからライブ配信を行い、外から観覧できるようにする。ポップアップ開催時には、顧客を招き、商品を体験できる場も提供する。
 7月ごろには、「メガブース」というコンベンション形式のイベントの開催を計画している。ブランドが出展し、さまざまな特典を提供して来場者を盛り上げる計画だ。韓国コスメやK―POPなどの強みを生かし、リアルで新たなファンの獲得を加速する。


■キャリアと連携強化

 携帯キャリア系の「au PAY マーケット」と「dショッピング」はそれぞれ、グループの金融サービスとの連携を強化したり、モール内で展開しているふるさと納税サービスを携帯ショップで案内したりすることで、新たな利用者の獲得を進めている。
 「au PAY マーケット」は24年以降にサイトの刷新を計画しており、ユーザビリティーを大幅に改善する予定だ。「dショッピング」はグループの「サンプル百貨店」が実施するリアルイベントを活用した、出店者の活性化策も検討している。

(続きは、「日本ネット経済新聞」1月25日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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