【アニメグッズ市場】 企業コラボが増えて市場拡大/BEENOSは海外発送の代行を強化 (2024年1月18日号)

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「従量課金型グローバル新物流サービス」の仕組み

「従量課金型グローバル新物流サービス」の仕組み

 2020年以降、アニメやキャラクターのグッズを取り扱うECサイトが多く開設されている。企業とアニメがコラボレーションした商品が増え、民間調査会社によれば、キャラクタービジネスの市場規模は2兆円を超えた。海外からのニーズも高いが、越境ECや海外配送に対応している企業は少ない。BEENOSが23年12月から提供を開始した海外発送を代行する「従量課金型グローバル新物流サービス」など、海外販売や輸出を支援するサービスがキャラクターグッズのEC市場を広げる可能性はあるが、海外展開にはライセンス契約のハードルもある。

■市場は2兆円超えに

 矢野経済研究所(本社東京都、水越孝社長)が23年8月に発表した「キャラクタービジネスに関する調査を実施」によると、22年度のキャラクタービジネス市場規模(商品化権・版権)は前年比1.1%増の2兆6136億円、23年度は同1.4%増の2兆6508億円と推計されている。
 アニメやゲームなどのコラボレーション事業を手掛けるコラボ総研(本社東京都)の伊藤翼社長は、近年の動向について「アニメが大量に供給されている時代であり、ライトなアニメファンが増えた」と指摘する。大手企業がアニメとのコラボレーションを始めているほか、「鬼滅の刃」などの大ヒットコンテンツも生まれたことで、ビジネスになると考える企業が増えたとしている。


■バイイーの流通総額は4割増

 BEENOSが23年12月に発表した「越境ECヒットランキング」によれば、前年から伸びた分野として「おもちゃ・ホビー・グッズ」が2位に、カテゴリー別のランキングでは1位の結果になった。特にフィギュアが人気で、バリエーションが豊富でコレクション性の高い商品が人気だ。
 同社が手掛けたフィギュア、コミック・アニメグッズジャンルの23年9月期の購入件数は前期比42.5%増だった。日本のECサイトの商品を購入して海外発送を行うサービスBuyee(バイイー)の23年9月期の流通総額も前年比42.4%増となった。日本のアニメの視聴環境が海外でも整ってきたり、

(続きは、「日本ネット経済新聞」1月18日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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