【おせち商戦】 百貨店はECが主戦場に/早期販売に踏み切る企業も多数(2023年9月21日号)

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 おせち商戦がスタートした。百貨店のおせち商戦の主戦場は、年々ECへと移りつつあるようだ。昨シーズンのおせち商戦の売り上げのEC比率は、大丸松坂屋百貨店が47%、阪急百貨店が約60%だった。大丸松坂屋百貨店では、今シーズンのECでのおせちの売上高について、前年比21.2%増を目指すとしており、さらにEC比率が高まりそうだ。同社では、ユーチューブなどの動画広告を活用し、おせち商戦でEC売上高を伸ばしている。おせちの早期販売に踏み切る企業も増えているようだ。

■動画広告で売上8.7倍

 「コロナ以後、おせち商戦はECが主戦場となっている」と、大丸松坂屋百貨店(本社東京都)の本社営業本部・MDコンテンツ開発第2部 フーズ・レストラン/喫茶・おせち料理担当・柴田智氏は話す。
 大丸松坂屋百貨店は、昨シーズンのおせちのEC売り上げが前年比5.7%増となった。おせちの今シーズンのEC売上高は、前年比21.2%増を目指すという。同社では、ユーチューブなどの動画広告に注力するという。2年前のおせち商戦では、10本の動画広告を制作。グーグルのデータを活用してターゲット層にセグメント配信した。ユーチューブ広告経由のおせちの売上高は前年比8.7倍となった。昨年のおせち商戦でもユーチューブ広告経由の売上高が前年比1.2倍となるなど、成長が続いた。
 今シーズンは動画広告を7種類用意。前年にEC以外で購入した顧客には、ECで使用できる1000円引きのクーポンを送付し、ECへの流入を促進するという。


■ECシェア6割以上に

 百貨店各社では、おせちのEC比率が高まっているようだ。大丸松坂屋百貨店では、「おせち全体の申し込みのうちECが占める割合は、19年度は30%だったが、昨シーズンは47%に伸長した。今シーズンはEC申し込みシェアを50%を目指す」(同)と言う。昨シーズンは、電話・ファックス経由の申し込みも含めると、通販・ECの売り上げが65%を占めたとしている。
 阪急百貨店・阪神百貨店を傘下に持つエイチ・ツー・オーリテイリングによると、今シーズンのおせち商戦のEC売上高の着地予測は、阪急百貨店が6%増、阪神百貨店が4%増だという。おせちの販売におけるECのシェアは、阪急百貨店が60%、阪神百貨店は45%となっている。


■趣向凝らした製品開発

 高島屋ではEC・通販限定の商品として、好きな料理だけをカスタマイズして作るおせち「欲望おせち」を展開している。
 趣向を凝らしたおせちが人気なのは百貨店だけではない。
 例えば、

(続きは、「日本ネット経済新聞」9月21日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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