ヤフー/ポイント負担2.5%に/還元施策に効果、強化進める

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ヤフーは1月12日、ポイント原資の負担料率を現行の1%から2・5%に引き上げると出店者に通達した。4月1日の注文から2・5%とする。ヤフーショッピングでは「誰でもポイント5倍」など、大規模なポイント還元施策で効果が出ている。今後もこうした施策を継続し、強化するために負担料率を引き上げることにしたと説明している。
 ポイント負担は商品の税込販売価格に対してかけられる。4月1日以降も出店者のポイント付与率を設定できる「ストアポイント倍率」は、現行通り1~15%の範囲内で変わらず、「ストアポイント倍率で設定した倍率+税込販売価格の1・5%(端数切捨て)」で負担することとなる。
 「ストアポイント設定倍率」を1%にしている税込1080円の商品が1個売れた場合、ポイント原資負担料はこれまでの10円から26円に増額される。「ストアポイント設定倍率」を10%にしている税込1080円の商品では、負担料は108円から124円になる。
 「ヤフーショッピング」は出店者数と商品数が増加しており、15年4―9月期(中間期)の流通総額は前年同期比24・4%増の2161億円となった。13年10月に打ち出した「eコマース革命」による出店料と売り上げ手数料の無料化が業績に大きく寄与した。
 ポイント原資負担料率の引き上げに対し、「無料だから出店したという店舗にとってはインパクトが大きいのでは」とネットショップ事業者は指摘している。
 ヤフーでは、負担料変更に賛同できず退店を希望する店舗は2月末までに所定の手続きをするよう通達メールに付け加えている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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