コラーゲンやヒアルロン酸などを主成分とした、健康食品や機能性表示食品の美容サプリの市場が活気づいている。コラーゲンを主成分とした機能性表示食品「おいしいコラーゲンドリンク」を販売する森永製菓と、コラーゲンサプリを販売するニッピコラーゲン化粧品では、両社とも、23年3月期の通販売上高が2桁成長の見通しとなっている。ヒアルロン酸配合の機能性表示食品を販売するトウ・キユーピーも、22年11月期の売上高が前期比25%増の50億円となった。調査会社のインテージがこのほど10万人の消費者を対象に行った調査では、21年から22年にかけて、「ローズヒップ」や「ヒアルロン酸」といったサプリの消費金額が、前年同期間比で大きく伸びたという。コロナが収束に向かい、外出機会が増加する中、「体の内側から美容をケアしたい」というニーズが高まっているようだ。
■森永製菓は13%の増収へ
「肌の潤い」「ひざ関節」「骨」の機能性を表示する「おいしいコラーゲンドリンク」を販売する森永製菓では、22年4―12月期(第3四半期)における通販事業の売上高が、前年同期比15.3%増の77億円となった。定期顧客数が増加し、「おいしいコラーゲンドリンク」を含む主力2品の売り上げが好調に推移したとしている。
同社では23年3月期の通販事業の売上高について、前期比13.1%増の103億円になりそうだと予想している。
コラーゲンを配合した、化粧品や健康食品の通販を展開するニッピコラーゲン化粧品(本社東京都、伊藤裕子社長)はこのほど、本紙の取材に対して、23年3月期の売上高が、65億~70億円の間で着地する見込みであることを明らかにした。
22年3月期の売上高が約60億円であったことから、前期比約10%の増収となる見込みだという。
ニッピコラーゲン化粧品では、コロナ禍で健康志向が高まっていることから、主力の粉末コラーゲン「ニッピコラーゲン100」の定期購入顧客の、利用頻度や購入単価が高まっているという。
同商品の1回当たりの使用量や、顧客1件当たりの利用者の数が増加していることなどが、好調の要因として考えられるとしている。
化粧品や健康食品の通販を手掛けるトウ・キユーピー(本社東京都、谷川和正社長)の22年11月期の売上高は、前期比25%増の50億円となった。「肌の潤い」を訴求する機能性表示食品「ヒアロモイスチャー240」と、パーツケアの化粧品「ハンデコルテ」の2製品の躍進が、増収の要因となったとしている。
同社では23年11月期の売上高として、10億円増の60億円を掲げている。
(続きは、「日本ネット経済新聞」4月6日号で)
【美容サプリ市場が成長】 大手健食通販は2桁増収多数(2023年4月6日号)
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