〈インテリアEC〉 販売価格の値上げ広がる/コロナ、円安で見直しが急務(2022年4月28日・5月5日合併号)

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 インテリアEC業界は、コロナ禍で市場の拡大が続き、各社が売り上げを伸ばしている。しかし、円安の進行やウクライナ情勢などにより、原材料や物流費が上昇したり、仕入れが遅れるなど、企業の経営に悪影響も広がっている。企業努力によって、高騰した原価を吸収している会社も多いが、販売価格の値上げに踏み切る企業も目立ってきた。サプライチェーンの見直しも急務となっている。

■仕入れ品は値上げ進む

 家具やソファ、ベッドなどメーカーの商品を仕入れて販売する事業者では、すでに値上げが進んでいる。値上げは、メーカーからも公表されており、今後もさらなる広がりが予想される。
 インテリアのECを事業展開する都内の企業は、「メーカーが値上げをすれば販売店も必然的に値上げするしかない」と話し、すでに5~10%程度の値上げを実施したという。しかし住まい環境の見直しに対するニーズは依然として高いといい、21年度の売り上げは増収を見込んでいる。
 大阪を拠点とするEC企業では、まだ値上げには踏み切っていないものの、「そろそろ値上げ分を(企業努力では)吸収しきれなくなってきた」と言い、値上げのタイミングを見極めているという。
 楽天市場で出店者を支援する「楽天NATIONS」で活動する企業によると、現在、さまざまな事業者から値上げの相談を受けているという。「値上げのタイミングに加え、値上げしたら顧客が離れてしまうのではないかという不安の声が多い」としている。


■値上げ情報は常時更新

 値上げに関する情報を公開する企業が増えてきた中で、情報を随時更新できるように工夫して掲載しているケースも多い。

(続きは、「日本ネット経済新聞」4月28日・5月5日合併号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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