【食品通販支援】 三宮一貫樓/1日2時間業務時間短縮/再購入見込み顧を抽出し効率化

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「スゴ楽通販」でカスタマイズした明細書と払込票

「スゴ楽通販」でカスタマイズした明細書と払込票

 豚まんの通販を行う三宮一貫樓(本社兵庫県、安藤信幸社長)は、食品通販に強い受注管理システム「スゴ楽通販」を活用して、顧客管理業務の効率化に成功している。1日あたり2時間の業務短縮につながったという。通販スタッフの残業を減らせるようになったといい、余った時間で、実店舗の業務のサポートをすることもできるようになったとしている。同社では、同システムを使って再購入の可能性の高い顧客のデータを抽出し、販促に活用。効率化につなげている。
 三宮一貫樓は神戸で有名な豚まんのブランドを運営している。通販は、店舗で商品を購入したことのある顧客が、ギフトなどの目的で利用するケースが多いという。同社で最も人気の商品は5個入りの豚まんセット。1日に1万個売れることもあるという。顧客の7割は電話やFAXで商品を注文する。平均月商は1000万円だとしている。
 三宮一貫樓が「スゴ楽通販」の導入以前に利用していた受注システムでは、1日の合計出荷数を抽出することができず、改善の必要性を感じていたという。オペレーターが電話で聞いた注文情報を、受注管理システムや顧客管理システムといった、複数のシステムに入力する手間があったことも、課題だったとしている。
 三宮一貫樓は、「スゴ楽通販」の導入によって、注文情報の入力先を一元化することができた。1日の合計出荷数を抽出することも可能になり、顧客情報を居住地域や年齢、購入回数などに分けて抽出することもできるようになった。購入回数ごとに分けることで、顧客の購入状況に分けて、DMの内容を変えたり送付頻度を変えたりといった、キメの細かい販促を行うことが可能になった。
 受注情報の入力を一元化できるようになったことや、顧客情報の抽出などの作業が効率化できたことによって、通販業務を行うスタッフの業務量が減少。一人あたり1日平均2時間の業務時間の短縮につながったという。通常時は残業をする必要がなくなった。繁忙期には、通販のスタッフを実店舗のサポートに回すこともできるようになったという。
 「スゴ楽通販」では、利用する企業ごとに、注文明細書や払込票をカスタマイズすることができる。「他社の受注管理システムは、明細書や払込票の形式が定型化されていることが多い。『スゴ楽通販』は、後払い決済の利用者が多い当社の顧客に合わせて形式を変えられるので、とても便利だ」(三宮一貫楼 通販事業担当 赤木裕美氏)としている。
 「スゴ楽通販」を提供しているセカンドスタイル(本社大阪府、池野一希社長、(電)06—6809—4022)は、システムの提供だけでなく、ECの運営代行も行っている。三宮一貫楼は、セカンドスタイルに約2年前から楽天市場の店舗の運営を任せている。楽天市場の店舗は、これまで同社が獲得できていなかった層の新規顧客の獲得に貢献しているとしている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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