コスモライフ/東京電力系が買収/出資金額は287億円 (2022年1月1日新年特大号)

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 東京電力ホールディングスのグループ会社で、企業投資を専門に行う東京電力タイムレスキャピタル(本社東京都)はこのほど、22年1月中をめどに、「コスモウォーター」のブランドでワンウェイの宅配水事業を展開するコスモライフ(本社兵庫県、荒川眞吾社長)の全株式を取得することを明らかにした。東京電力タイムレスキャピタルの、コスモライフの株式取得を含む、水関連産業へのバイアウト投資の出資金額は、278億円だとしている。
 東京電力タイムレスキャピタルは21年12月6日付で、水関連産業の中堅・中小企業を対象にバイアウト投資を行うファンドを設立した。バイアウトの一環として、コスモライフの株式を取得する予定だとしている。
 東京電力グループはこれまでも、「コスモウォーター」の代理店として、東京電力の顧客などに対して、コスモライフの運営する宅配水の営業を行ってきた。今後も、東京電力グループ内で、連携し、コスモライフの「コスモウォーター」や浄水型サーバーブランド「ハミングウォーター」の顧客獲得を進めたいとしている。
 コスモライフについては、大手商社のオリックスが15年に完全子会社化。その後、19年7月に投資ファンドのアドバンテッジパートナーズ(本社東京都)が株式を取得していた。コスモライフの現在の宅配水の顧客件数は、約37万件程度だとみられる。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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