大地を守る会 らでぃっしゅぼーや/減収も単価は高止まり/顧客対象に沿った施策が奏功 (2021年12月2日号)

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 オイシックス・ラ・大地は、グループ傘下の食品宅配ブランド、大地を守る会と、らでぃっしゅぼーやの21年4―9月期(中間期)業績を公表した。
 大地を守る会の売上高は、前年同期比7%減の66億2000万円、営業利益は同4%減の13億1000万円だった。定期会員数は、同1.0%増の4万5394人。
 会員1人当たりの月間購入金額は、前年同期よりも4.0%低い2万3251円だった。会員数は、新規会員の獲得施策が奏功し、経営統合後で最多を更新した。顧客単価についても、シニアを対象としたサービス強化に取り組んだことで、想定を上回る水準だったという。調理のしやすい商品を集めた売り場を新設し、手軽に健康を実感してもらえるように後押しした。
 らでぃっしゅぼーやの売上高は同4%減の87億3000万円、営業利益は同30%減の11億4000万円となった。定期会員数は同8.0%増の6万6464人、会員1人当たりの月間購入金額は5.0%減の1万9748円だった。
 規格外品などを販売する新サービス「ふぞろいらでぃっしゅ」は、広告施策が奏功し、会員が純増した。購入しやすい加工品の開発を積極的に進めており、当期で3億円、約90トンのフードロス削減に寄与したという。
 オンラインで開催した決算説明会で高島宏平社長は「この2ブランドは過去と比べ大幅に良くなっている。ふぞろいRadishや大地の健康サービスなど、どの程度の規模になるかを見極めて成長させ、上限に達しそうになったら新しいサービスを作っていきたい」と話した。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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