ダスキン〈中間期決算説明会〉/家庭向け役務サービスが好調/掃除関連製品は減収に (2021年12月2日号)

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 ダスキンがこのほど発表した21年4―9月期(中間期)決算説明会の資料によると、訪販グループにおける家庭向け(ホームサービス)「ダストコントロール商品(全体)」の売上高は、前年同期比1.2%減だった。
 ダストコントロール商品は、純第1四半期が同0.5%減、純第2四半期は同1.9%減だった。
 除菌関連商品は同4000万円増だった一方で、主力のモップのレンタルは、交換時期の延期や中止、解約などの要因から同1・3億円減に、浄水器関連は同4000万円減になった。
 役務サービスは同14.1%増だった。サービス別では、ハウスクリーニング(サービスマスター)が同18.2%増、家事代行(メリーメイド)が同11.2%増、シロアリ防除(ターミニックス)は同6.6%増、緑と花のお手入れ(トータルグリーン)が同9.4%増、住まいの補修サービス(ホームリペア)は同32.8%増といずれも増収した。
 訪販グループにおける営業利益は同21.3%増の64億6500万円。増収に伴い総利益が9億円増加したほか、ダストコントロール商品の投入が減少したことで原価率が改善し3億円増加した。
 説明会資料では、末端の「お客様売上高」も公表。「ダストコントロール(家庭用)」の売上高は前年同期比1.6%減の410億900万円、化粧品や健康食品などの「ヘルス&ビューティー」は同4.6%増の10億5700万円だった。
 22年3月期の訪販グループの予想売上高は前期比2.4%増となる1084億9900万円、営業利益は同19.1%増の105億5400万円を見込む。
 オンラインで開催した決算説明会で山村輝治社長は「コロナ禍の影響は限定的だ。前期末に実施した販売促進活動の効果はあったものの、依然として解約件数が新規件数を上回っており、モップレンタルの売り上げが減少しているため、厳しい状況が続いている」と説明した。22年2月に3カ年の中期経営計画(23年3月期―25年3月期)を発表することを明らかにした上で、「消費者の衛生意識や、生活者の暮らし方と働き方は大きく変化した。衛生領域を最重要領域と位置づけ、力を入れていく」とした。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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