富士山の銘水/売上高は400億円に/22年3月期の見通し明かす (2021年11月25日号)

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粟井英朗社長

粟井英朗社長

 「フレシャス」ブランドで宅配水事業を展開する富士山の銘水(本社山梨県)の粟井英朗社長はこのほど、本紙の取材に対して、22年3月期の売上高が、前期比約2倍の400億円に達する見通しであることを明らかにした。当期純利益は80億円を見込んでいるという。
 売上高が倍増すると予想する背景には、同社の高品質な天然水の宅配水のサブスクリプション事業の好調がある。22年6月に発売した浄水型ウォーターサーバーのレンタル事業も好調だとしている。
 富士山の銘水は、天然水を宅配会社が配送する「ワンウェイ」方式の宅配水事業を展開している。21年3月期の売上高は、前期比13.2%増の193億円、営業利益は同68.2%増の31億8000万円だった。
 21年6月に発売した浄水型サーバー「every frecious mini(エブリフレシャスミニ)」は、催事販売やウェブ経由の申し込みが好調に推移している。22年3月末までに10万台の出荷を見込んでいるとしている。
 同社は22年3月末までに、宅配水と浄水型サーバーの顧客の合計が、前期比10万件増の50万件に達すると見ている。今後、安定的な収益が見込めることから、さらなる事業拡大を計画し、22年3月期中に大幅な人員増強に投資を行う考えもあるとしている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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