ワタミ 21年4―9月期/宅食事業が193億円に/テレビの受注が好調に推移(2021年11月18日号)

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む
オンライン決算説明会であいさつする渡邉美樹会長

オンライン決算説明会であいさつする渡邉美樹会長

 ワタミの宅食事業における21年4―9月期(中間期)の売上高は、今年4月に開始したテレビショッピングによる販売が好調だったことから前年同期比9.0%増の193億5000万円だった。外食事業がコロナ禍で不振だったため、全体売り上げの7割を宅食事業が占めた。
 今年4月から、BSを中心にテレビ通販を開始。9月末時点でテレビ通販限定の「特別プラン」の利用者が1万人を突破し、当初計画の3倍になっているという。20年7月に販売を再開した「ミールキット」は販売開始から約1万セットを販売しているという。また、テレビ通販については「1回の放送で約50食の注文があるほか、おせちについても大変好評をいただいている」(渡邉美樹会長)と手応えを感じていると説明した。
 販売員「まごころスタッフ」は21年3月末と比べ182人増の8088人に増えた。1日当たりの販売食数は21年3月末比で8000食増の25万2000食だった。
 営業利益については、食数が増加したことに伴い、8億4000万円増加。工場の生産性改善が進んだことに伴い、4億円が増加した。一方で、販売促進で1億9000万円、人材体制の強化に2億1000万円、営業所を13店舗拡大したことに伴い4億2000万円を投下した。その結果、前年同期比30.8%増の17億2000万円の黒字となった。
 11月12日にオンラインで開催した決算説明会で渡邉美樹会長兼社長は「利益の中心となっている宅食事業を強化することで居酒屋ワタミからの脱却を図る」と、宅食事業が大きな柱になることを明らかにした。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ