エイジー・ジャパン/負債総額は約25億円に/10月12日、破産手続き開始決定(2021年10月28日号)

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 21年9月6日に事業を停止をした、太陽光発電や蓄電池、オール電化などを訪問販売するエイジー・ジャパン(本社千葉県、長岡俊幸社長)は10月12日、千葉地裁から破産手続き開始の決定を受けた。破産手続き開始は、グループ会社と合わせて4社が対象となった。
 負債総額は、4社合計で24億5600万円。そのうち、エイジー・ジャパンが約20億円と8割近くを占めた。そして太陽光発電の工事を行うプロフィット(本社埼玉県、長岡俊幸社長)が約2億円で、太陽光発電の工事やアフターメンテナンスを行うワールドソリューション(本社埼玉県、長岡俊幸社長)が約2億5000万円、イベントの企画や制作、運営を行うエスコミュニケーション(本社埼玉県、相原英二社長)が約600万円となっている。エスコミュニケーションのみ、破産開始決定が10月14日となっている。
 コロナ禍になって以降、営業自粛や対面営業の制限で、アポイント取得率の低下が著しくなった。成約率にも影響が出始めて業績が悪化。20年6月期決算で、6億円程度の赤字を計上し債務超過に陥っていた。
 19年に発生した大型台風の影響を考慮して、既存顧客などに対するアフターサービスを優先した取り組みも収益を圧迫させた要因の一つになった。20年7月以降、コロナ禍で業績の見通しが立たない中、組織体制を変更するなどして事業の継続を試みた。しかし、業績の改善には至らず、債務弁済が困難な状況となり、21年9月6日に事業を停止していた。
 破産管財人は、プライム法律事務所の金城未来彦弁護士が選任された。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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