ニトリホールディングス 21年3―8月期/通販売上高3.3%増/コロナ禍以降も成長継続(2021年10月7日号)

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 ニトリホールディングス(HD)の21年3―8月期(中間期)における通販売上高は、前年同期比3.3%増の364億円だった。コロナ禍での巣ごもり需要の拡大で大幅な増収となった前年に続き、ECを主体とする通販事業はプラス成長を継続した。
 自社サイト「ニトリネット」を軸とした国内EC事業が好調に推移。コロナ禍以降拡大した販売規模を堅持した。国内大型家具やセット商品などネット限定商品の順調な販売や、自社ECサイト内での商品説明動画強化などを増収要因としている。「ニトリ事業」におけるEC化率は同0.9ポイント増の10.6%に上昇した。
 中国市場でもEC事業を拡大している。前期に出店した「京東(ジンドン)」に続き、5月には「天猫(Tモール)」への出店を開始。大手ECモールを通じ販路を広げている。
 OMO施策の注力点としてアプリの機能拡張を続けている。5月末には、好みの部屋の画像から商品を提案する「コーディネートページ」を実装した。アプリの会員数は、8月末時点で1098万人に達した。今期中に1300万人、25年までに2500万人へと拡大する計画だ。
 実店舗などを含む全体の連結売上高は、前年同期比14.4%増の4145億6300万円。営業利益は同3.8%減の775億1500万円、経常利益は同2.5%減の790億7800万円、四半期純利益は同8.3%増の538億9100万円だった。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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