シーボン 第1四半期/直営店売上高は60.3%増/売り上げ回復も新規獲得はいまだ不透明(2021年8月19日号)

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 化粧品のサロン販売を展開するシーボンの21年4―6月期(第1四半期)における、直営店舗の売上高は、前年同期比60.3%増の21億7500万円だった。既存顧客による売り上げが回復傾向にあるとしている。一方で、新規顧客獲得のための大型イベントへの参加などは実施できていない。既存顧客の一部にも、来店を控える動きがまだあるだとしている。
 シーボンでは20年4―6月、最初の緊急事態宣言の影響で全店舗を休業した。21年4―6月期は、その反動で大幅増収となったとしている。新規来店者数は前年同期比で277.4%増に、既存顧客の継続来店数は同65.7%増となったとしている。
 シーボンでは、従来主力としてきたサロンでの化粧品販売への依存から脱却する構えを見せている。「新規販売チャネルの開拓」と「コストの合理化継続」を続け、23年3月期には、通販や店販への卸といった、サロン販売以外の売上比率を10%程度まで高めたい狙いがあるとしている。一方で、オンラインカウンセリングの導入や、来店客向けの専用アプリの開発など、サロン販売のデジタル化を推し進めたいとしている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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