一蔵 21年3月期/和装事業、13.7%減収/PB商品の販売が堅調(2021年5月27日号)

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 一蔵の21年3月期における和装事業の売上高は、コロナ禍で一部店舗を休業したり、営業時間を短縮したことから、前期比13.7%減の116億9800万円になった。政府によるイベントの自粛要請に伴い、入学式や大規模催事が中止になったことで、着物の売り上げと袴のレンタル売り上げ大きな影響を受けた。
 和装事業のセグメント別業績は、振袖や呉服の「販売」が同14.3%減の61億5300万円、「レンタル」は同20.7%減の14億3700万円、「加工」が同18.9%減の12億1200万円、「写真」は同0.8%減の23億9000万円、「その他」が同22.7%減の5億300万円だった。
 SPA商品(PB商品)の受注実績は、同21.7%増だった。20年4.5月は営業自粛による販売機会損失から前期を下回ったものの、6月以降は堅調に推移し、前年同期を上回った。
 22年3月期は、プライベートブランド(SPA)の強化(2)きもの着方教室「いち瑠」の強化(3)加盟店の開拓強化(4)「最大全額返金いたします」キャンペーン─を掲げた。
 22年3月期は、全国22拠点の「教室」で64回の振袖催事を実施するほか、休講期間に教室スペースを活用し、1億9800万円の受注獲得を計画する。また、一般財団法人日本和装協会の認定和装教授による、オンラインで自宅にいながら無料できものの着方が学べる「きもの着方教室いち瑠」にも注力。レッスン動画は何度でも視聴することを可能にすることでニーズを取り込む。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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